FXスナイパーガールズ勉強会vol.3
山中先生のFXテクニカル講座
山中 康司 (やまなか やすじ)
バンク・オブ・アメリカ、バイスプレジデント、日興シティ信託銀行為替資金部次長などを歴任。
その後 アセンダント社設立、取締役に。テクニカル分析と独自のサイクル分析を組み合わせた為替予測レポートを各社に配信、著書に『金融占星術入門』(パンローリング)、「DVD 為替のテクニカル分析」など
負けないためには証拠金の管理が必須

実際に取引を行う場合、取引撤退に追い込まれるような負けにならないよう、証拠金を管理することが最も重要なことです。例えば、1ドル=100円とし、証拠金が100万円あった場合。現在のレバレッジの上限は50倍ですから最高で50万ドルのポジションがとれます。そして、1回の取引で50万ドルのポジションをとってしまうと、自分の予想とは違う方向に2円動いただけで証拠金がなくなり、取引撤退になってしまいます。ですから、こういう取引は絶対にしてはいけません。
ということで、証拠金は10回以上に分けて使うことをおすすめします。例えば、勝率を5割とした場合。連敗する確率を現したのが表①ですが、これを見ると8連敗する確率はほぼ0%となります。しかし、これはあくまで計算上の話。何回も取引するうちに、いつかは10連敗する可能性があるわけですから、単純に証拠金を10等分すればよいという話にはなりません。
証拠金を正しく使うためのルール作り
そこで、見ていただきたいのが表②の「破産確率(証拠金10%定額)」です。これは、ギャンブルなどで計算するときによく使われる破産確率で、縦が勝率、横が利益/損失(利食いライン/損切りライン)で見ていきます。これを見ると勝率が50%、利益/損失比が1(利食いライン1円、損切りライン1円と1対1)の場合だと、破産率は99%になってしまいます。ですから、利益/損失比を4対3くらいの比率に設定すると勝率が50%でもいい勝負ができると思います。よって証拠金は10回以上に分けて使うこと、利食いラインは損切りラインより、少しでも大きくすること、また、損切りラインの設定は、証拠金総額の10%未満までとのようにルールを作ってください。相場の世界で勝ち残るためには、このように自分でルールを作り、断固守るということが最も重要です。
ここで理想的な取引例のひとつとして「トレーリング・ストップ」をおすすめしたいと思います。これは、常にストップオーダーはおくものの、利食いのラインはおかないというものです。この取引は自分の思惑通りに相場が長期間動いたときに有効なもので、例えば相場が上昇する際、ストップオーダーのラインを少しずつ上げていきます。するといつかはストップロスの水準からストッププロフィットへ変わります。そうなれば負けることは100%なくなります。
相場の世界で勝ち残るための格言

自分で決めたルールを絶対に守ることのほか、リスク管理を考えた場合、絶対にやってはいけないことがあります。そのひとつがナンピンです。これは、アベレージングとも言い、相場が自分の思惑と逆方向へ動いたとき、買い増したり売り増したりすることです。
投資家の心理としては、相場が逆方向へ動いたとき、元に戻す水準を少しでも近づけたいと思ってやってしまうものですが、そのうち引くに引けない水準までポジションを増やしてしまい、最後に投げてしまわざるをえないラインまで来るという、最悪のケースに陥る可能性が非常に高い、危険な取引です。これは私自身も経験がありますが、誰もが陥りやすい取引だと言えます。
そして、ナンピンをしないということと同様、陥りやすい最悪のケースのひとつが、負けているときにポジションを増やしてしまうことです。このように、相場の世界ではさまざまなタブーや、勝つためのコツがありますが、最後にギャンの価値ある28のルールを紹介したいと思います。ギャンとはウイリアム・ギャンという大恐慌の頃の天才相場師のことで、彼はさまざまな相場の格言を残しています。ぜひ、この言葉、教えを肝に銘じながら取引をしてみてください。
| ギャンの価値ある28のルール | ||
| 1. | 資金配分を厳密にすること。売買に用いる総資金を10等分し、1回の売買における損失限度額は総資金の10分の1にすること。 | |
| 2. | ストップロスを必ずおくこと。損失限度を計算したうえ、ポジションを持つと同時に行うこと。 | |
| 3. | 過剰な(金額の)売買を決してしないこと。資金配分に従ったポジション量を厳守すること。 | |
| 4. | 利益を確保した後は損失とならないように、ストップロスを変更(トレーリング)すること。 | |
| 5. | トレンドに逆らわないこと。トレンドに確信が持てないときは売買しないこと。 | |
| 6. | 迷った時は手仕舞うこと。迷った時はポジションを持たないこと。 | |
| 7. | 活発に売買され、値動きのある市場で売買すること。 | |
| 8. | リスクを分散し、資金の集中を避けること。 | |
| 9. | 指値しないこと。売買の価格を決めず、成り行きで売買すること。 | |
| 10. | 確固たる理由なしに手仕舞いしないこと。 | |
| 11. | 実現利益は別勘定として保有すること。 | |
| 12. | わずかな利益狙いの売買(スキャルピング)をしないこと。 | |
| 13. | ナンピンは決してしないこと。これはトレーダーがするかもしれない最悪の失敗の一つである。 | |
| 14. | 我慢できずに手仕舞ったり待ち切れずにポジションを持たないこと。 | |
| 15. | 小さな儲けと大きな損は避けること。 | |
| 16. | ストップロスは決してキャンセルしないこと。 | |
| 17. | 過度に頻繁な売買は避けること。 | |
| 18. | 買いだけでなく売りも活用すること。 | |
| 19. | 決して値頃感で売買しないこと。 | |
| 20. | ピラミッディング(買い増し、売りまし)のタイミングに注意すること。レジスタンス・サポートをブレークしてから買い増し、売り増しすること。 | |
| 21. | 買い増しする時は強い上昇トレンドを示すもの、売り増しする時は強い下降トレンドを示すものを選ぶこと。 | |
| 22. | 同業種他銘柄、あるいは他限月の反対売買等のヘッジ行為(両建て)はしないこと。 | |
| 23. | 明確な理由なしにポジションを変えないこと。明確な理由のもと、明確なルールに従って売買を行うこと。 | |
| 24. | 十分な利益を確保した後は意味のない頻繁な売買を行わないこと。 | |
| 25. | 相場の天底に関して勝手な憶測を行わないこと。 | |
| 26. | 自分より優れた人の場合を除き、他人の助言に基づいた売買は行わないこと。 | |
| 27. | 損切りを行ったら、取引量を減らすこと。決して増やしてはならない。 | |
| 28. | 不適切なポジションメークと手仕舞いを避けること。 | |
| << 戻る | 講義一覧 >> |